■ ID | 235 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 瀬戸内山地小流域における塩基流出機構 |
■ 著者 | 成岡朋弘
埼玉県環境科学国際センター 小野寺真一 広島大学総合科学部 松田なな 広島大学大学院 藤崎知恵子 林野庁 |
■ 出版元 | |
■ 出版年 | 2003 |
■ 誌名・巻・号・年 | 地球惑星科学関連学会2003年合同大会、平成15年5月28日 |
■ 抄録・要旨 | 瀬戸内地域の土壌劣化した山地小流域において、降水、渓流水、土壌、リターの塩基成分を調査し、流域における塩基収支および塩基流出機構を考察した。その結果、(1)土壌劣化流域においては流出経路の違いが渓流水の溶存塩基の成分比に変化を及ぼしていた。降雨流出時には、流出経路が斜面土壌層の表層付近にあり、土壌層表層に卓越するカリウム、カルシウムおよびマグネシウムイオンが渓流水に寄与し、渓流水中のそれらのイオンの比率が上昇した。一方、無降雨時には、流出経路が深層にあり、土壌層深層に卓越するナトリウムイオンが渓流水に流出していた。(2)斜面土壌中では土壌の塩基プール中の交換性塩基の組成および含有量が常に変動していた。吸着プールへの交換性塩基の出入りは1ヶ月オーダーで大きく変化し、風化による塩基の溶出と吸着プールの交換性塩基の回復が短期間の内に起きていることが示唆された。 |
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